21日よりスタートした翔愛祭も、日程的にいよいよ
折り返して後半戦という感じですが、
皆さんいろいろと出展、見て回れておられますでしょうか。
前回記事に引き続き、今回も、翔愛祭で展示されている
ストーリー系スライド(ミニゲーム)作品の中から、
これは！というお勧めの作品をピックアップしてご紹介していきたいと思います！
Re:REstarT(リリスタ上映室さん)
【あらすじ】
闇に包まれた世界に、孤独な心を抱えて
うずくまっていた少女アルクと、
そんな彼女の前に現れた、白い少女サーシャ。
無限にガラス玉の沸く巾着袋を手に、闇の中に
ガラス玉で絵を描くサーシャ。
彼女の描いた絵に、物語を与えるアルク。
互いが互いを補い合うかのようなサーシャとの交流によって
アルクの孤独な心は次第に癒されていく。
しかし、同時にアルクの中のサーシャへの想いは
次第に強いものとなっていき……。
翔愛祭初出展の団体、D-Dreaming！さんの
『リリスタ上映室』で公開されているこの作品は、
幻想的な星空(？)のような不思議な世界を舞台としたファンタジックな物語です。
あえて細部の説明を省いて、
読み手にその背景を想像してもらいながら読んでもらおう、
という意図なのでしょうか、読みながら様々な疑問が浮かんでくる内容ですが、
この作品にとって重要なのは
あくまで、アルクとサーシャ、対照的なようで
実は同じ孤独を抱えた二人の関係と、
心の揺れ動く在り様、そのものなのかもしれませんね。
物語は全6話で構成されていて
各話ごとに、一度読んでしまえば、読むのをやめた後も
次回、また続きから読むことができるようになっています。
また、4話まで読み終えると、特製アイテムももらえますよ！
切なく幻想的な雰囲気に浸りたい方にお勧めの一作です。
ポコちきゅ！(おいでよ♪なぞ部さん)
【あらすじ】
今日も、個性的で愉快なメンバー達により、
普通(？)で賑やかな日常が繰り広げられている
なぞの『地球防衛軍』。
そこへ、前作『なぞのUFOを探せ！』で撃退されたはずの
NINOとMINOの宇宙兄弟が再び襲来！
彼らの目的は、それぞれが一方的に気に入ってしまった
地球防衛軍の飛鳥隊長と桜井副隊長を
自分たちの星に連れ帰ることだった！
隊長と副隊長が連れ去られるのを阻止しようとする防衛軍メンバー。
かくして、なぞな地球防衛軍と、宇宙兄弟の戦いが始まった……。
『おいでよ♪なぞ部』さんの今回の出展は、
前回皐月祭の時に出展されたミニゲーム『なぞのUFOを探せ！』の
続編(？)となる、もぐら叩き風ミニゲーム『ポコちきゅ！』。
ミニゲームだけではなく背景ストーリーがきちんとついていて、
個性的なキャラの織りなす、爆笑もののストーリーになっています。
ストーリー自体は前作『なぞのUFOを探せ！』から繋がっていて、
こちらも、奥にある展示室で公開されているので
合わせてプレイすると、より楽しめると思います。
今回の『ポコちきゅ！』では、NINO編とMINO編、
2つのストーリーが用意されていて、開始時に好きな方を選ぶことができます。
また、ミニゲームをプレイした結果によって、それぞれが
ノーマルエンドとグッドエンド(？)に分岐するので、
全部で4つの結末が楽しめるというわけですね。
お話のテンポも良く、シュールな展開や、ツボをついたセリフ回しなど
思わず笑わされること間違いなしですよ！
次回出展での続きのストーリーもぜひ見てみたくなりますね。
約束の木の下で(＊Oasis＊さん)
【あらすじ】
木枯らしの吹く秋の季節の中を歩く一人の女性。
琥珀のペンダントを手に、彼女がやってきたのは
坂の上の丘にある、一本の木の下。
美しい紅葉に彩られたその木は、彼女が少女だった頃
一人の少年と、ある約束を交わした場所だった……。
部員さんそれぞれが様々なジャンルの創作を行い
学園祭に発表している『＊Oasis＊』さん。
今回、出展教室内のPLAYボタンで公開されている
スライドの中に収録されているこのストーリーは
秋の美しい風景写真と音楽を背景に、
フルボイスのナレーションで語られる詩的で切ない物語です。
ボイスドラマ(朗読劇？)のような、(イラストではないけど)
絵本を読み聞かせてもらっているような、
そんな気分になれる面白いコンテンツです。
部員さんそれぞれの得意分野を活かして制作された、
という感じで、複数の才能が結びついて生まれた結晶、という印象。
ある意味、学園祭の展示作品にふさわしい作品かもしれませんね。
AIと心の作り方・前編(えいがをつくる会さん)
【あらすじ】
主人公のシンは、ロボット工学者の博士を父に持つ少年。
天然ガス採掘場を兼ねたレジャー施設「テクノパークアイランド」へと
やってきたシンたち一家と、彼らと同居している少女こころ。
しかし、シンとこころがパーク内を見学している最中、
天然ガスの爆発事故に巻き込まれてしまう……。
ガス爆発事故から時が経ち、成長したシンとこころ。
しかし学会に向かう途中の飛行機事故でシンの父も亡くなり
研究者としてその後を継いだシンは、
『妹』となったこころとの関係に戸惑いを覚える。
そんなある日、シンは父が隠し部屋に残した
『あるもの』を発見する……。
とらメモ！制作委員会さんの第二学園分室として設立された
『えいがをつくる会』さんも、今回の翔愛祭では
本家(？)とらメモさんとは別に、同好会有志として出展されています。
その出展ブースで公開されているこの作品は、
ロボットが一般的になった近未来を舞台にしたSFストーリー。
今回の翔愛祭では、前編のみの公開となっていますが、
主人公シンの少年時代から丁寧に描かれる物語は
前編だけでもかなりのボリューム。
ロボットをテーマにしたストーリーは
シリアスながらも、時折挿入される小ネタなどで
重苦しい雰囲気にならないような工夫がされていて
さらっと楽しみながら読めるのもポイント。
また、これから先の展開が気になる！という
絶妙のところで後編へと続くのが憎いところですね。
ストーリーはもちろん、演出の上手さも光る、
次回の公開が、今からとても楽しみな一作です。
銀のかけら、ひらひら。予告編(GCCさん)
【あらすじ】
ちょっとアレな大人向けゲームを買っているところを
同級生の祐巳に見られてしまった主人公の西脇。
翌日、何だか気まずい気分で学校へと登校した西脇に
声をかけてくる友人の市原、
なぜか西脇のアレなゲームに興味津々(？)な
大人しめ系少女、あかり、
そして西脇をからかってくる、ちょっとおバカ系？な
元気娘の深里……。
はたして西脇を待ち受ける『ギャルゲっぽい』
本気の物語とは……！？
ストーリー系ゲームの出展といえば、
公式部の『GCC』さんも忘れてはいけませんね。
今回出展されているのは、まだ制作中のため
冒頭部分のみのプレイとなっている、
『銀のかけら、ひらひら。』
予告編を拝見した感じでは、まだ物語の全体像は掴めないですが
三人のヒロインとの恋愛模様が描かれる
青春学園ストーリーのようですね。
来年２～３月頃には完成とのことですので、
次回2016皐月祭には、続きが遊べそうですね。
こちらもぜひ楽しみな一作です。
また、『GCC』さんの出展教室では、
もう一つの作品『Gift』前後編も同時公開されています。
こちらも要チェックですよ！
というわけで、前回記事ではご紹介しきれなかった
ストーリー系スライド作品を中心にご紹介してみました。
拝見させていただいて思ったのは、いずれの作品も
とても作り手の熱意や創意工夫がこめられていて、
中にはプロ顔負けと思えるような完成度の作品もあり、唸らされました。
今回の出展では完結していない、続きものの作品もありますが
その続きが見られるというだけで、もう次回の
2016皐月祭が楽しみになってしまいますね！
今回ご紹介したいずれの作品も、翔愛祭が終わってしまったら
しばらくは見れなくなるものばかりだと思います。
ぜひ今のうちに、見て回っておいて下さいね！
というわけで、学園祭の出展ブース取材に奔走しております、
ケイ(仮名)です。
もうあと学園祭も数日で終わるというのに、
いまだにお伺いできていない団体さんや
拝見できていない出展もたくさん！
前々から言われていることかもしれませんが
9日間じゃとても足りませんね！
さすがにすべての団体さんをもれなく
ご紹介することはできそうにありませんが
それでもできる限り、拝見させていただいて
ご紹介していきたいと思いますので
もし、出展教室にお邪魔した際には、
どうぞよろしくお願いします！