生徒たちの真剣なまなざし。
一言も聞き洩らさないようにという張りつめた静寂。
先日、コンサートで大盛り上がりを見せた体育館ステージが、今夜はそれとは違った意味での静かな熱気に包まれていました。
勉強になる皐月祭[サワグチ教授]&[レミ教授]講演会
檀上に立ったのは『サワグチ教授』と『ミソラレミ教授』のお二人。
両教授はステーションビル内にある、カレッジにて教鞭をとられています。
まず、最初に講演されたのが『サワグチ教授』
彼は多くの曲を手掛ける有名作曲家にして、翔愛学園ではカリッシュなどのアイドルグループを組織する敏腕プロデューサーです。
そんなサワグチ教授の講演表題が『人生の試練、そしてベートーヴェンに学ぶ人生哲学』
なにかすごく難しい内容ではないかと思ってしまいますが、例えやジョークなどを交えながらわかりやすく説明してくださいました。
その中での一番のポイントが、「毎日少しづつ自分を律し続けることが大きな困難に負けない自分を作る。」という言葉。
これはサワグチ教授の仕事部屋に貼ってある言葉だそうです。
少しずつでいいんです。人生の試練を越えていき、ベートーベン(もしくは自分の目指す人)の精神性にたどり着くように生きていく気持ちが大切ですよね。
次に講演されたのが『ミソラレミ教授』です。
レミ教授はドラマCDやゲームの制作の場で活動されており、カレッジでは生徒たちと一緒にノベルゲーム制作の総指揮をとられています。
先ほどのサワグチ教授は音楽的観点からの講演でしたが、レミ教授の講演は「ゲームシナリオ」の視点から講演されました。
こちらのポイントは『シナリオにおけるギミックの使い方』です。
二人の主人公視点でそれぞれ表現した『視覚的ギミック表現』と、読み手によって心理的に別の価値観を与える『心理的ギミック表現』との違いについて説明されていました。
文章メインの場合には、映像とは違った独自の手法が多数存在していると思います。それを活かすことによって物語をより面白くできるのではないでしょうか。
この二人の講演、みなさんにはどう感じられたでしょうか?
面白いだけじゃなく、ためにもなる皐月祭、今後のイベントも楽しみですね。
どうもこんにちは。
新米ジャーナリストの速水千尋です。
レミ教授の「心理的ギミック表現」で思い出したのですが、今度上映される恋愛映画の原作にその手法が使われていますよね。
原作を読んだ時には映像化なんてできるのかと思いましたが、実際の映画ではどう表現されているのかが興味深いです。
お二人の講演をきいて、私も表現者としてもっともっと精進していかないと、と考えさせられました。